ロック

The Rolling Stones - Exile on Main Street(1972)

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リリースは1972年。ミックテイラー在籍時のローリング・ストーンズ黄金時代。2本のギターが複雑に絡み合う永遠のマスターピース。それがこのメインストリートのならず者(原題: Exile on Main Street)だ。何度聴いたか分からないくらい聴き倒したアルバムである。

本作メインストリートのならず者はできればアナログ盤で聴いてほしい。2枚組のそれぞれの面でストーンズが持つ多様な音楽性を堪能できるからだ。

ますA面から。オープニングナンバーはRocks OFF。キースの切るリフにチャーリーのスネアが応じ、バンドは一気に加速する。続くのはRip This Joint。グルーヴを腰のあたりに据え、軽くもなく重くもなくビートをあしらうあたりはさすがとしか言いようがない。ミックのシャウトも最高。Shake Your HipsはSlim Harpoのカバー。よく聴いていると2分を越えたあたりからキースのカッティングが凄みを増してくる。たった1コードでこれだけの起伏を表現できるのは脱帽。このままずっと聴いていたくなるナンバーだ。Casino Boogieはこの時期のストーンズを象徴するナンバーではないだろうか。2本のギターが絡み合いミディアムテンポのグルーヴを堪能できる。A面最後を飾るのはTumbling Dice。究極の3コードの名曲。バックを彩る女性コーラスがミックの艶やかなボーカルを支えている。

B面はカントリー、ダウントゥアースな楽曲が並んでいる。ボビー・キーズのサックスが哀愁を誘うSweet Virginia、どことなくミックのボーカルや曲調にボブ・ディランを感じさせるTorn and Frayed、アコースティックな香りが心地よいSweet Black Angel、イントロのピアノとミックのボーカルが印象的なLoving Cup。

C面のオープニングを飾るのはキースのボーカルによるHappy。ライブでも定番の1曲。続くTurd on the Runはミックのボーカルが凄まじい。隠し味的なブルースハープも一役買っている。Ventilator Bluesはスライドを交えたリフがカッコいいヘヴィなナンバー。ミックのボーカルも素晴らしい。ストーンズ流ハードロックといったところか。ドクタージョンのヴードゥの香りが漂うI Just Want to See His Faceを経てLet It Looseへ。「今夜は何も考えずに眠るんだ」。仕事がヘヴィだった夜にはこの曲を繰り返し聴いた。

D面All Down the Lineでバンドは再びギアをトップに。タイトル通り、ストーンズは路線を突っ走り、ホーンセクションとミック・テイラーのスライドギターがそれを後押しする。Stop Breaking DownはRobert Johnsonのカバー。この楽曲はミックテイラーのスライドが十分堪能できる1曲。ストーンズ珠玉のバラードナンバーShine a Lightはミックの独壇場。ゴスペル風のコーラスにミックの切ないボーカルが違和感なく溶け込んでいる。ミックテイラーのソロも名演だ。名曲。ラストを飾るのはSoul Survivor。ミックのシャウトが印象的なこのナンバーで70分以上の旅が終わる。

発売当初は「ラフでルーズすぎる」と酷評を得たメインストリートのならず者だが、それこそがストーンズの本質を表す最も的確な評価だと思う。

2010年、リマスターと共に、未発表曲や未発表テイクを追加収録した「デラックス・エディション」がリリースされた。いい時代になったものだと思う。


【歌と演奏:管理人】


【歌と演奏:管理人】


【歌と演奏:管理人】


【歌と演奏:管理人】


【歌と演奏:管理人】

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