ロック

Bruce Springsteen - Born to Run(1975)

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1987年、第2回のロックンロールの殿堂入りの式典でロイ・オービソンのへのプレゼンターとして登場したブルース・スプリングスティーンは、明日なき暴走(原題:Born to Run)について「僕はあのアルバムで、ディランのような詩を書き、スペクターのようなサウンドを作り、デュアン・エディのようなギターを弾き、そして何よりもロイ・オービソンのように歌おうと努力したんだ」と語った。その言葉通り、明日なき暴走は彼の大傑作で、多くのロックの名盤集のなかでも常連のアルバムである。

明日なき暴走には21世紀に至る今日までのロックの歴史が凝縮されている。しかもリリースから30年以上経過しても永遠にみずみずしい。このアルバムからその歴史を汲み取ることは簡単だ。しかしその歴史を血肉化しているアルバムは本作をおいて他ない。

明日なき暴走の魅力を支えているのはブルース・スプリングスティーンの「個人」へのまなざしだと思う。都市に生きる若者が勝利を求めて住み慣れた町を出ていき、親友との友情に悩み、愛する女性に思いを寄せ、突っ走るために生まれてきたと叫ぶ。

本作に登場する主人公は聴き手である自分であり、そしてあなたなのだ。

明日なき暴走をすでに持っている方も多いと思うけど、発売30周年を記念したボックスセットがリリースされている。リマスターされた本作に加え、1975年のライブ映像と制作秘話を収録したDVD2枚が特典として付属している。これを機会に購入することをオススメします。







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