ロック

Nirvana - Nevermind(1991)

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ニルヴァーナのネヴァーマインドのレビューを色んなサイト、書籍で見つけるたび「自分の人生を変えた1枚」「シーンに風穴を開けた金字塔的作品」といった言葉をよく見かける。

ネヴァーマインドがリリースされた1991年。僕はさえない大学生活を送っていた。相変わらず授業は退屈だったし、組んでいたバンドの客は集まらないわで、御茶ノ水のさびれた喫茶店でバイトする日々を送っていた。

ある日そのバイト先の有線で流れたのがニルヴァーナのSmells Like Teen Spiritだった。これを聴いた途端、僕の全身に電流が走り、今までのロックへの固定概念がことごとく打ち砕かれ・・・みたいな流れになれば、この記事も非常にドラマチックになったと思う。ところが僕の感情はとっても冷静にこんな思いを抱いていた。

「うーん。なんだか暗い曲だなあ」。

従って僕の人生は残念なことにネヴァーマインドによって変わることはなかった。アルバムもリアルタイムで買うには買ったが普通のロックアルバムとして認識していた。

その後、カートが夭折した後、自分も不惑の年を越えて今思うのは、このアルバムが持つとんでもない悲壮感だ。耽美的という意味のそれではない。シド・バレットのソロとか山崎ハコと同じくどん底の憂鬱さが音、歌詞のいたるところに溢れている。

考えてみると80年代はMTVの流すお気楽ポップの時代だった。そして90年代、ここまで悲壮感あふれるバンドが登場したんだから、冒頭に書いた「シーンに風穴を開けた金字塔的作品」という評価もうなずける。

異論はあると思うけど、ネヴァーマインドは部屋の隅っこで体育座りをしながらヘッドフォンで聴くのが一番しっくりくると思う。

それにしても本作ネヴァーマインドの全世界でのトータルセールスはが約7500万枚って、世の中は病んでるんだな。相当に。

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