ロック

Scritti Politt - Cupid & Psyche 85(1985)

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スクリッティ・ポリッティはグリーン・ガートサイドを中心に結成された音楽ユニット。本作キューピッド&サイケ85は1985年にリリースされた。

80年代の洋楽って、ヒットしたシングルはいい曲なんだけどアルバム買って聴いてみると他の曲がしょぼくてがっかりってパターンが多かったでしょ。とにかく大量消費の時代だったからね。90年代のバンドの常套句「80年代の音楽って最悪だったろ」ってのもうなずける。

でも本作キューピッド&サイケ85は違う。全曲一気に聴けてしまう。どの曲も名曲ばかり。ソウル、ファンク、R&B、レゲエって独特の「アク」みたいなもんがあるでしょ。本作はそれを一切排除した完璧なホワイトソウルアルバム。

そんなバンド、80年代には腐るほどいたけど、本作キューピッド&サイケ85がそれらの一発屋と違うのはグリーン・ガートサイドの音に対する徹底的なこだわりだと思う。とにかくアレンジが細かい。「そこまでやるの?」ってくらい作り込んである。特にリズム。打ち込みで作ったドラムのハイハット一つとってもとにかく細かい。ベース、シンセ、ギターの使い方もそう。ここまで細かい音作りってスティーリー・ダンに匹敵するんじゃないかな。

そうしたサウンドにグリーン・ガートサイドの中性的なボーカルが乗っかるんだけど、メロがちょっとひねくれててXTCみたいだ。そこはやっぱりイギリス人なんだね。

このアルバム、出てくるのが早すぎたような気がする。アシッド・ハウス全盛期の90年代の初頭に出てれば、もっと評価されたと思う。

いろいろと書きましたが、スクリッティポリッティの キューピッド&サイケ85は80年代のエレクトロ・ポップの一つの頂点だと思う。その証拠って言ったらアレだけど、本作収録のPerfect Way、あのジャズ界の巨匠、マイルス・デイヴィスがカバーしてるんだよ。すごくない?







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