ロック

Sex Pistols - Never Mind the Bollocks(1977)

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セックス・ピストルズといえばパンクの代名詞、というのが一般的な評価である。確かに彼らが勝手にしやがれ!(原題:Never Mind the Bollocks)をリリースする前のロックシーンは停滞、動脈硬化状態だった。ではセックス・ピストルズがこれらをぶち壊そうというラジカルな思想のもとに自主的に結成されたバンドかというと、実はそうではない。

ご存じの方も多いと思うけど、マルコム・マクラーレンというブティックなんかを経営していたなかなかの商売人がニューヨーク・ドールズのマネージャーを経て「これからはパンクだぜ」とそれなりの腕の立つミュージシャンを集めた。これがセックス・ピストルズ結成の真相である。

実際、勝手にしやがれ!を聴くと曲調もポップだし演奏もしっかりしていている。ギターを何本も重ねるといったアレンジも細かくまとめられている。つまりよくできたロックアルバムだ。これは本作プロデュースを務めたクリス・トーマスの功績が大きいと思われる。

ただ本作勝手にしやがれ!が衝撃的だったのは、冒頭に記した時代的背景に加え「イギリスに未来はない」「俺はアナーキストになりたい」と歌うジョニー・ロットンという存在があまりにもとんでもないキャラだったことに尽きると思う。

セックス・ピストルズの登場後、確かにロックシーンは変わった。3コードをかき鳴らすバンドが次々と現れ、「長髪なんてダサい」「ロンドンブーツなんてダサい」といった具合に。

バンドを代表する名盤は星の数ほどある。しかし短期的にではあるけれど、シーンに与えた影響力という意味においては勝手にしやがれ!はやはり名盤であると思う。

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