ロック

MADONNA - MUSIC(2000)

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80年代、「処女みたい、へいっ~」と歌ったポップ界の女帝マドンナ。彼女がクラブ・ミュージックに急接近したアルバム、ミュージックは2000年にリリースされた。マドンナ本人も本作を自身の最高傑作と認めている。

ボコーダーをかけたボーカル、繰り返されるミニマル・ビート。クラブで大ヒットしたタイトル曲Music、王道のポップチューンAmazing、ダウナーなチル・アウトナンバー、Paradise (Not for Me)などクラブ・ミュージックを基調としたナンバーが並ぶ。

けれど本作ミュージックでもマドンナの真骨頂であるポップさは失われていない。このあたりのバランス感覚に、稀代のメロディーメーカーとしてのマドンナの非凡な才能を再認識させられる。

また本作にはジャケットからも想像がつくように、アコースティック・ギターが使用されたナンバーが多いのも興味深い。Don't Tell Meのようなエレクトロニカ・フォーク風の楽曲も収録されている。

マドンナのボーカルも前作Ray of Lightにみられた緊張感がなく、のびのびと歌っている。彼女の最大の魅力である、コケティッシュなボーカルの魅力が堪能できるアルバムとなっている。

マドンナの時代感覚は鋭い。本作ミュージックも借り物のクラブ・ミュージックではない。それでもマドンナらしさは微塵も失われていないのは凄い事だと思う。

結局この人の音楽は、どんなアプローチをとっても、「マドンナのアルバム」として成立するのではないかと思う。本作もそれがたまたまクラブ・ミュージックだっただけの話なのかもしれない。

普遍性を失わない音楽を継続して作るのは決して簡単なことではない。けれどマドンナはアルバムごとに変化を遂げながらもそれを実現している。

本作ミュージックはマドンナの凄みすら感じさせるアルバムだと思う。







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