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The Beatles - Abbey Road(1969)

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ビートルズの実質的なラストアルバム。リリースはLet It Beの方が後だけど、制作されたのはアビーロードの方がLet It Beよりも後である。

A面1曲目はチャック・ベリーへのオマージュとも受け取れる、ジョンのCome Together。ジョージの歌う幻想的なバラードSomething。この曲のポールのベースは素晴らしいと思う。後期ビートルズのポールの代表曲Oh! Darling。8分近く、しかもほとんど1コードでジョンが歌うI Want You (She's So Heavy)。この曲のおかげでファンたちはジョンの作曲能力の減退を心配したらしいが、今聴くとジョンのオルタナティブな感性を感じる名曲だと思う。

アビーロードのB面は温かい日差しに包まれているような感覚のHere Comes the Sunからはじまる。

さて、問題はここからである。彼らの未完成の曲たちがメドレー形式で展開される前代未聞の時間が訪れる。

バロック調のメロディーとコーラスのBecauseからはじまり、ジョン、ポール、ジョージのギターバトルが聴けるThe Endまで、各楽曲のクオリティはおそろしく高い。あらかじめこのメドレーのために曲を作ったのではないかと思えるくらいだ。各曲のつながりも、緩急をつけながら見事に完成させている。もはやメドレーというより天才音楽家集団ビートルズの作った「組曲」と表現した方がいいだろうと思う。

特に感動的な場面は、美しいメロディーを持つYou Never Give Me Your Money。このフレーズが後のCarry That Weightでオーケストラ形式で再現されるところだ。この場面は何度聴いても素晴らしい展開だと思う。

と、自分も含め一般的には「アビーロードのB面は素晴らしい」と評価されるが、当の本人たちはわりとしれっとしていて、ジョンなんかは「どうせビートルズが再結成しても、アビーロード程度のアルバムしか作れない」と語っている。ここらへんの温度差って面白い。

いずれにしても、もうとっくにバンドから心が離れてしまったメンバーが、最後の才能をいかんなく発揮したアルバムがアビーロードだと思う。

ちなみに本作には最後にポールの歌う実に短いナンバーHer Majestyが収録されている。

The Endで終わりにしときゃいいものをこういう曲をわざと入れる。僕はこういうビートルズのふざけた感覚が大好きだ。

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