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Yeah Yeah Yeahs - Fever to Tell(2003)

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00年代初頭のロックンロール・リバイバルには、The White Stripesを筆頭にThe killsなどベースレスのバンドも少なからずあった。このヤー・ヤー・ヤーズもベースレスのバンドである。MY出身の3人組の初のフルアルバムがこのフィーヴァー・トゥ・テルだ。

音楽的にはThe Stooges、MC5直系のガレージパンク。聴いて驚いたのはその音圧である。ベースレスにもかかわらず、それを全くも感じさせないのは、ドラムのブライアン・チェイスの多彩なドラミングによるものだと思う。ギターのニック・ジナーはファズを効かせたギターで激しくギターをかき鳴らす。そこにデボラ・ハリーと比較されるカレンOのボーカルが乗る。

彼女のボーカルはロックンロールそのものだ。イギーポップのように低く唸るように歌うと思えば、高音でシャウトをきめる。圧倒的な存在感と焦燥感。ロックンロール・リバイバルのなかでも完璧な女性アイコンだ。

楽曲も典型的なガレージパンクばかりでない。3曲目のManでは横ノリのファンク、9曲目のMapsではメロディアスなナンバーを、また7分を越える11曲目のModern Romanceではヴェルベッツを感じさせるサイケデリックなナンバーも披露している。

このアルバムフィーヴァー・トゥ・テルは何度聴いたか分からない。聴くたびに鋭いナイフのように突き刺さってくる。それはきっと彼らがNY出身だからだろうと思う。このヒリヒリとした切迫感、焦燥感はイギリスのバンドでは出せない性質のものだと思う。

一見華やかに見えるNYという街。その暗部をそのまま切り取って鳴らしたようなアルバムフィーヴァー・トゥ・テル。これからもずっと聴きつづけるだろうと思う。

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