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The Clash - London Calling(1979)

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ザ・クラッシュのサードアルバムであるロンドン・コーリングは1979年にリリースされた。

一般的にはロンドン・コーリングこそクラッシュの最高傑作であると評されることが多い。

事実、アメリカのローリング・ストーン誌が80年代のベストアルバムの1位に本作ロンドン・コーリングを挙げているくらいだ(イギリスでの発売は1979年だが、アメリカでは1980年のリリースである)。

本作でのクラッシュは音楽的に大幅な飛躍を遂げた。スカ、レゲエ、ジャズ、ロカビリー、ロックステディ、ボ・ディドリー、ニューオーリンズ。アレンジも鍵盤やホーンセクションを配し、メロディーもポップな楽曲が多い。

「こんなのパンク・ロックじゃないじゃん」という声もあろうと思う。

そこで僕たちは「じゃあ、そもそもパンク・ロックとは何ぞや」という壁にぶち当たることになる。

教科書的にパンク・ロックを定義すると「3コードのシンプルな楽曲に乗せて、社会や体制を批判する類のロック」といった感じになると思う。

だからこそ「クラッシュの最高傑作はやっぱり1stだ」と主張する人たちも多く存在するわけだ。

確かにクラッシュの1stは僕も大好きだし、ピストルズの1stも大好きだ。

でもちょっと待ってほしい。さっき言ったパンク・ロックの定義は「スタイルとしてのパンク・ロック」だ。「方法論としてのパンク・ロック」というものを見落としていると思う。

ロンドン・コーリングでもこの「方法論としてのパンク・ロック」はしっかりと息づいている。

Spanish BombsやThe Guns of Brixton等の楽曲で戦争や人種抗争への強烈な批判をメッセージとして発しているではないか。

「ロックは死んだ」とジョニー・ロットンは言った。これは「スタイルとしてのパンク・ロックは死んでしまった」という意味だと僕は思っている。方法論としては決して死んだりはしていない、と。

なんだか堅苦しい話になってごめんなさいだけど、クラッシュのファンって必ず1st派とロンドン・コーリング派に分かれるんだよね。だからここはどうしても避けて通れない話だと思って書きました。

「世の中には2種類の音楽がある。それは『良い音楽』と『悪い音楽』だ」。

ボブ・マーレーの言葉です。これにロンドン・コーリングを当てはめると「良い音楽」であることは確かに間違いないと思います。

パンク云々抜きにして、普遍性を持った最高のロック・アルバムだと思うから。

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