ロック

The Rolling Stones - It's Only Rock'n Roll(1974)

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イッツ・オンリー・ロックンロールというタイトル冠されたわりには、多彩にわたる楽曲が楽しめるアルバムである。1968年のBeggars Banquetからプロデューサーとして起用されてきたジミー・ミラーが降り、ミックとキースの共同プロデュースという形になった。また、ミック・テイラー参加の最後のアルバムでもある。

イッツ・オンリー・ロックンロールは全体的に都会的でソフィスケイトな印象のアルバムである。当時台頭してきたニュー・ソウルの影響も感じられる。

A面1曲目はキースのリフにミックの粘っこいボーカルが絡み合うIf You Can't Rock Me。ストーンズ王道のR&Rナンバー。キターソロ前のファズを効かせたベースラインがカッコいい。続いてテンプテーションズのカバー曲Ain't Too Proud to Beg。キースのコード一発のガーンとした音がいい。こういうのって理屈じゃないんだよね。続いてタイトルナンバーIt's Only Rock'n Roll (But I Like It)。必殺のフレーズである。ちなみにこの曲、ストーンズのR&Rナンバーにしては珍しく、Cメロが登場する。後にストーンズに加入することになるロン・ウッドが作ったという説もあるけど、真偽は不明。Till The Next Goodbyeはアコースティックなバラードなんだけど、この時期のストーンズにあるはずの土臭さがない。メロディーもアコギのフレーズもどこか都会的な印象。A面ラストのTime Waits for No Oneはストーンズ史上、最もドラマティックな曲だと思う。ミック・テイラーのギターソロが哀愁を誘う。

B面はレゲエのリズムを取り入れたLuxuryからスタート。前作Goats Head Soupのレコーディング場所がジャマイカだったからね。キースもレゲエ大好きだし。Dance Little Sisterは大好きなナンバー。ストレートなR&Rにミックテイラーのアームを駆使したソロがいい味出してる。いつかライブで聴きたい1曲。続いてIf You Really Want to Be My Friendは男性コーラスを従えたソウル・バラード。やっぱりマーヴィン・ゲイとか、カーティス・リー・メイフィールドあたりをミックが意識してたんだろうな、と思う。Short and Curliesは、イアン・スチュアートのピアノがメインの楽しげなブギーナンバー。この曲も独特の南部っぽい粘っこさがなくて、スマートな印象を受ける。ラストのFingerprint Fileはファンクナンバー。この曲ではなんとミックテイラーがベースを弾いてる。手数の多いベースなので、てっきりキースが弾いてると思ってたよ。で、ビル・ワイマンは何をしてたかというとまさかのシンセを弾いてる。結構多才な人なのかもしれないね。

イッツ・オンリー・ロックンロールはストーンズのアルバムの中で、とても聴きやすいアルバムだと思う。これからストーンズ聴いてみようかなって人にいきなりBeggars Banquet勧めるよりはこのアルバムを教えた方がいいと思う。

ストーンズ入門編としてオススメしたいアルバムです。







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