ロック

MC5 - Kick Out The Jams(1969)

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デビュー作にしてライブ盤。必殺の1枚である。キック・アウト・ザ・ジャムと題されたアルバム。バンド名はMC5。アメリカはデトロイトのバンドである。

本作は1969年、米国民主党のシカゴでの政治集会で演奏されたライブを録音した作品である。っていうか、もともとMC5ってブラック・パンサー党のおかかえバンドだったんだよね。

え?意味がよく分かりません?じゃあこんなシーンを想像してみてください。もし今の日本に超過激思想を掲げた政党ができて、急速に台頭してきました。その政党の集会でエレファント・カシマシが登場。「ガストロンジャー」を歌う。こんな感じです。

え?エレカシは「今宵の月のように」しか知りません?わかりました。今度、当ブログにてエレカシを紹介します。

話がだいぶ脱線してしまったので、MC5の話に戻ろうと思います。

本作キック・アウト・ザ・ジャムは、とにかく、圧倒的なエネルギーとテンションです。禁断の4文字言葉が出てくるわ、歪みきったギターはハウリングを起こそうがお構いなし。ボーカルのロブ・タイナーは歌というより、アジテーションですなこりゃ。田舎のレコード屋さんではこのアルバムを販売拒否する店も出たくらいです。

ルックスももちろん長髪です。ボーカリストのロブ・タイナーは巨大なアフロヘアー、ベーシストのマイケル・デイヴィスにいたっては、顔を金色に染めてステージに上がってます。衣装についてもご想像の通り、ド派手だったそうです。

音楽的には荒削りなR&R。政治的弾圧もあって当時は正当な評価を受けられませんでした。しかし、「キック・アウト・ザ・ジャム」という叫びはアメリカの隅々にまでこだまし、後のパンクに大きな影響を与えました。The Stoogesとともにパンクのオリジネーターとも言われています。

確かに本作キック・アウト・ザ・ジャムにはパンクの源流である「怒り」が込められてます。

あ、パンクと言えば、MC5のギタリストであるフレッド・スミスは後にあのNYパンクの女王パティ・スミスと結婚します。

キック・アウト・ザ・ジャムはライブ盤というより「実況録音盤」と表現したほうがしっくりくると思います。それだけの衝撃度の高いアルバムです。

それにしても、本作がリリースされた1969年って、西海岸ではヒッピー文化が花盛りの時代だよね。

MC5はヒッピー文化と真っ向から対立しました。60年代末がいかに混沌とした時代であったかがよく分かる1枚でもあります。

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