ロック

The Smiths - RANK(1988)

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EMIへのレーベル移籍問題、モリッシーとジョニー・マーの確執…これらの問題を抱えたザ・スミスはわずか4枚のオリジナル盤を残してあっさりと解散してしまった。1987年のことだった。

ショックだった。当時MTVが垂れ流す大衆向けの消費音楽に飽き飽きしていた僕は、ストーンズとかディランとか古いロックを愛聴していた。そんな僕にとってザ・スミスはリアルタイムで付き合える数少ないバンドだったからだ。

ところが解散の翌年の1988年、スミスのニューアルバムが出るという情報を雑誌で発見した。しかもベスト盤とか未発表曲集ではなくライブ盤だという。

正直に告白するとほとんど期待していなかったのを覚えている(あえて名前は伏せるけど、UKのギターバンドってスタジオ盤はよくてもライブがショボいって、結構あるでしょ)。

ところがこれは大きな誤算だった。ランクと題された素晴らしいライブ盤だったからだ。

ランクの冒頭、観客に向かって咆哮のような叫び声を上げるモリッシー。「Hello」の一言なんだけど、これがまた凄まじいテンションなわけだ。

そりゃ驚くよ。The Smiths結成以前は、家に引きこもってオスカー・ワイルドなんかを読みふける文学青年だったんだから、モリッシーって人は。

間髪入れず、The Queen Is Deadのドラムのイントロからモリッシーが歌いだす。スタジオ盤より数倍迫力のあるボーカル。これはやられたと思った。

モリッシーはもともと言葉数の多いシンガーだから、言葉がマシンガンのように突き刺さってくるんだよね。とにかく凄いの一言に尽きる。

ジョニー・マーも本作ランクでワウワウを使った凄まじい緊張感のあるギターを弾いている。クリーントーンのカッティングも素晴らしい。クリーントーンであそこまでバンドをドライブさせるギタリストってそうそういない。やっぱり天才肌のギタリストなんだなと思う。

このライブ盤ランクはスミスとラフ・トレードとの契約が1枚残っていたので、バンド側が仕方なくリリースしたという説もあるみたいだけど、そんなことはどうでもいい。

ランクはUKギターロックの屈指の最高のライブ盤です。未聴の方はぜひチェックしてみてください。







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