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Sheryl Crow - Sheryl Crow(1996)

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アルバム・タイトルを自分の名前にしているアルバムはハズレがない。個人的な思い込みだけど。ザ・バンドのセカンド然り、ビートルズのホワイト・アルバム然り。

本作のタイトルもシェリル・クロウ。やっぱりこのジンクスは当たっていた。このアルバムが名盤だからだ。

Sheryl Crowは1stから聴いていた。でも、よくアメリカにいるカントリーをベースにしたシンガー・ソングライターというイメージしかなかった。

しかしこのアルバムシェリル・クロウにはやられた。1曲目のMaybe Angelsで、いきなり打ち込みのサンプリング・ループが使われている。ライナーをチェックしたら、この打ち込みの金属音はシャベルを叩いてサンプリングしたものに更にディストーションをかけているとある。おまけに上に乗るウーリッツァーやスライドギターは完全にルーツ系ロックのそれ。この2つが違和感なく調和している。

ジャケットも印象的だ。グレッチのギターを片手にカメラ目線でこちら睨むシェリル・クロウ。その佇まいは完全に「ロック姉御」である。

このアルバムシェリル・クロウは大ヒットしたIf It Makes You Happyを含めて名曲ぞろいだ。セルフ・プロデュースの作品だけあって彼女のやりたいことがそのまま表現されている。そして何より彼女の少し鼻にかかったハスキーな歌声が素晴らしい。

アコースティック・ギターのシャープなカッティングが冴えるA Change Would Do You Good、しっとりと聴かせるHome、ストーンズ譲りの王道R&RチューンSweet Rosalyn、Hard to Make a Stand、ディランを感じさせるフォーク・ナンバーRedemption Day。ルーツ色が強い楽曲が並ぶ。

さらにアシッド・フォークな香りが漂うThe Book、ジャージーなブルースナンバーOrdinary Morningが加わり、このアルバムを多彩なものに仕上げている。

一方でこのアルバムシェリル・クロウは物議をかもした。Love Is a Good Thingの歌詞のなかで「ウォルマートで買った銃で殺し合う」という内容のフレーズがあるため、ウォルマートは本作の販売を拒否した。

雑誌のインタビューで彼女のフェイバリット・アルバムはストーンズの「Let It Bleed」だと知った。

「なるほど」と心の中で大きくうなずいたのを、今でもよく憶えている。

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