ロック

The Pretenders - Learning To Crawl(1983)

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クリッシー・ハインドは数多くの女性ロッカーのなかでも最高にカッコいい存在だと思っている。キース・リチャーズみたいなルックス、ツボを心得たボーカル。何より、テレキャスターがここまで似合う女性ロッカーはそうそういないと思う。

クリッシー・ハインドはもともとアメリカ人ながら英NME(有名音楽誌)の記者をしていた。彼女にバンド結成を勧めたのが、名プロデューサでピストルズの1stを手掛けたクリス・トーマスだと言われている。

そのクリス・トーマスのプロディースで、ザ・プリテンダーズはデビューする。デビューアルバム(80年、グラミー賞にもノミネート)とセカンドアルバム(81年)は、相次いで全米トップ10入り。順調なスタートを切ったかに見えた。

しかし1983年の春、デビュー以来のメンバー2人が、ドラッグが原因で相次いで死亡してしまう(一人は解雇後)。おまけにクリッシーはプライベートでは離婚、出産を経験している。

そんな紆余曲折を経て、1983年にリリースされたザ・プリテンダーズの3rdアルバムが、本作ラーニング・トゥ・クロールlである。

疾走するR&Rナンバーmiddle of the roadで幕を開けるラーニング・トゥ・クロールはクリッシーの独壇場だ。聴き手に媚びるわけでもなく、ぶっきらぼうに聞こえるクリッシーのボーカル。でもどこかに温かさを感じるのは、出産を経験したからだろうか。

彼等の最大のヒット曲 Back of the Chain Gang (5位) は、更にそれを思わせる曲かもしれない。控えめで優しげで、だけどシッカリとした芯があるサウンド。2人のメンバーが入れ替わって、初めてのアルバムとは思えないほどの纏まりを見せている。

他にも Show Me (19位) とThin Line between Love and Hate (83位) の2曲がチャートイン。アルバム自体も5位と、完成度を物語るようにラーニング・トゥ・クロールはザ・プリテンダーズ 最大のヒットアルバムとなった。

ラーニング・トゥ・クロールは「クリッシーがいればザ・プリテンダーズである」ことを証明したアルバムだと思う。全曲捨て曲なし。最高のR&Rアルバムだと思う。

なお、ザ・プリテンダーズは一度も解散することなく、現在も活動を続けている。多くのバンドが解散していくなかで、これは凄いことだと思う。







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