ロック

The Verve - Urban Hymns(1997)

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ザ・ヴァーブの3rdアルバムアーバン・ヒムズは1997年にリリースされた。ザ・ヴァーブはオアシスとレディオ・ヘッドの間にはさまれて、日本での知名度はイマイチだが、本国イギリスでは、オアシスと肩を並べるほどの人気を誇ったバンドである。

さてこのザ・ヴァーブ、卓越した演奏能力とボーカリストのリチャード・アシュクロフトの高いメロディ・センスを持ったバンドである。

だがしかし、いろんな意味で「残念なバンド」である。なにが残念かというと、アルバムを出すたびに、何かしらの理由でメンバーが脱退、解散そして再結成を繰り返しちゃうところである。

最初の解散は2ndアルバムリリース後。2ndも名盤なのに、レコーディング中にギターのニックが脱退。結局2ndアルバムは解散後に発表された。残念である。

「これではいかん」とリチャード・アシュクロフトが思ったかどうかは分からないが、リチャードはソロでオアシスの前座を務めるなど精力的に活動。無事に脱退したニックとも仲直りして、復活。本作アーバン・ヒムズをリリースした。

本作アーバン・ヒムズは名曲Bitter Sweet Symphonyをはじめ、Sonnet、The Drugs Don't Workなど、ストリングスを大々的に使った美しいメロディーを持つ楽曲が収録されている一方で、The Rolling People、Catching the Butterfly、Neon Wilderness、Come Onなどのサイケデリック・ナンバーが収録されている。もしかしたらこういうところがあんまり日本人受けしなかった原因なのかもしれない。

リチャード・アシュクロフト本人もインタビューのなかで「僕がいかにサイケデリックに強く影響されている事実は意外と見過ごされがちなんだよ」とボヤいている。残念である。

本作アーバン・ヒムズ全英初登場1位を獲得後12週もの間1位をキープし、結果124週チャートインした。英国内だけでも300万枚以上を売り上げ、世界各国総計1000万枚以上を越す大ヒットを叩き出すなど、バンドを一躍トップアーティストに押し上げた。

しかし、人気絶頂の1998年に再びニックが脱退、翌1999年に2度目の解散発表を行い、リチャード・アシュクロフトはソロ活動に入る。

「これで終わりか」と誰もが思ったと思う。ところが2007年に突如再結成、翌2008年には4thアルバムをリリース。そしてやっぱり、2009年に解散宣言を行った。

とまあ、いかにザ・ヴァーブが「残念なバンド」かを切々と書く記事になってしまいましたが、このアーバン・ヒムズ、UKギターロック好きなら絶対オススメのアルバムです。

あと、最後にもう1つ、残念エピソードを忘れてました。

本作アーバン・ヒムズからのリード・シングルとして発表された名曲Bitter Sweet Symphonyですが、この楽曲で奏でられるストリングスによる旋律は、元々ローリング・ストーンズのマネージャー兼プロデューサーのアンドリュー・オールダムがオーケストレーションでカバーしたThe Last Timeの曲中にあるものだったそうです。

これを無断でサンプリングしたとして、ストーンズ側のレコード会社に著作権問題で告訴されて以降、この楽曲のクレジットは「Jagger/Richards」に変更されてしまいました。

これも痛恨の残念エピソードです。。







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