ロック

The Strokes - Is This It(2001)

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00年代初頭の音楽シーンは完全に停滞していた。アメリカではラップ・メタルやポップ・パンクが猛威を振るい、イギリスでは初期レディオ・ヘッドを真似たバラードバンドが人気を博していた。

そんな中ニューヨーク出身の5人組が登場した。バンド名はザ・ストロークス。本作イズ・ディス・イットは彼らのデビュー・アルバム。2001年にリリースされた。

本作イズ・ディス・イットの贅肉をそぎ落としたようなローファイなガレージ・サウンドは熱狂的に迎えられた。それはロックンロール・リバイバルの始まりだった。

本作イズ・ディス・イットはよく「スカスカ」と言われることが多い。確かにドラムは単調なビートを刻むだけでオカズもほとんどない。ギターも単純なリフかコードを刻むだけ、ベースも単調に聞こえる。

だけどよくよく聴いてみると、本作はただのガレージ回帰ではないことが分かる。

メンバー間で同一のフレーズを避け、2本のギターとベースそしてボーカルが集まることでコード感を演出する手法。これは非常に緻密なものだ。

そして、何より曲がいい。ガレージ・サウンドに分かりやすいメロディーを乗せるという方法も斬新だった。

その楽曲に乗る、ルー・リードとイギー・ポップが同居したようなジュリアン・カサブランカスのボーカルも非常に魅力的だ。

ザ・ストロークスの登場によって、世界中から新たなロックンロールバンドが台頭することになる。オーストラリアからはザ・ヴァインズ、スウェーデンからはザ・ハイヴス、アメリカからはザ・ホワイトストライプス、そしてイギリスからはザ・リバティーンズ。

自分もこの時期、せっせとCDショップに足を運んでは、新しいロックンロールとの出会いを楽しみにしていた。

ピストルズのNever Mind the BollocksやニルヴァーナのNevermindと同じように、本作イズ・ディス・イットはシーンに新たな流れを作り出した。

本作イズ・ディス・イットからヴェルベッツやテレビジョンの面影を見ることは簡単だ。だが、サウンドと同じくらいシーンに与えた影響力も重要だったと思う。この功績は大きいと思う。

ザ・ストロークスの登場とブレイクは、正直驚いた。けど結局、みんな好きなんだよね。こういうシンプルなロックンロールが。

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