ロック

Ramones - Rocket to Russia(1977)

更新日:

ロックンロールに必要不可欠な「ベリー・ラウド、ベリー・ファースト、ベリー・ショート」つまり、「やかましい・速い・短い」を見事に実践したのがNYパンクの雄ラモーンズである。本作ロケット・トゥ・ロシアは彼らの3rdアルバムで1977年にリリースされた。

それにしても1976年のデビューから1996年の解散にいたるまでの20年間、これだけ音楽性が変わらないバンドってのは本当に珍しい。っていうか他にそんなバンドいないでしょ。

ストーンズだって、初期のブルースのカバーからはじまって、サイケ期があったり微妙に音楽性を変化させながらここまでやってきてるのに、ラモーンズは20年感、何も変わらなかった。

ファッションだって同じ。穴あきのジーンズにライダースにスニーカー。これも20年間同じ。

これは凄いというのを通り越して、何か人生をかけた壮大なギャグなんじゃないかと思うほどだ。

さて、本作ロケット・トゥ・ロシアはラモーンズの初期の傑作と言われていて、自分も一番好きなアルバムです。

前作の「ラモーンズ・リーヴ・ホーム」で「俺達はもうNYのローカル・バンドじゃないぜ」と宣言したラモーンズが、本作ではなんとロシアにロケットを飛ばしてしまった。

もちろんパロディなんだけど、裏ジャケットのイラストも一歩間違えれば国際問題になりかねない危ないイラストだった。

さて、本作ロケット・トゥ・ロシアにはラモーンズの代表曲Rockaway BeachとSheena Is A Punk Rockerが収録されている。ちょっとスローなバラードナンバーHere Today, Gone Tomorrowなんかも収録されていて、ちょっとだけど音楽性が広がったアルバムに仕上がっている。

あと、このアルバムにはちょっとした秘密があって後に判明するんだけど、ドラマーのトミー・ラモーンはすでにこの時点でバンドを辞める決心をしていて、プロデューサーとしてのキャリアを積む準備をしている真っ最中だったそうだ。

で、このアルバムのプロデューサーのトニー・エルデリっていうのは実はトミーの本名で、彼はプロデューサー兼ドラマーとして本作に参加していた。そんな裏話もあるアルバムである。

トミー・ラモーンは本作でラモーンズを脱退、後任のドラマーとしてマーキー・ラモーンが加入する。

それでも音楽性は全く変わらない。本作ロケット・トゥ・ロシアが苦手なら他のアルバムも全部ダメだろうと思う。

もはや音楽というよりNYの伝統芸能と言ってもおかしくない。

それがラモーンズというバンドです。

【関連記事】

Television - Marquee Moon(1977)







-ロック
-, , , , , , ,

Copyright© 試行錯誤するロック , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.