ロック

Iggy and the Stooges - Raw Power(1973)

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「俺は世界が見捨てた子供。ただ壊すために探し続けている」

イギー・ポップのロウ・パワーの1曲目、Search and Destroyの歌詞です。物騒な歌詞ですな。

こんな人がもし自分の親戚にいたら、盆暮れや冠婚葬祭はえらい騒ぎになるだろうなーと思います。

イギー・ポップはもともと、ミシガン大学をドロップアウトしてシカゴでブルースを聴きあさり、デトロイトにたどり着きます。そこで結成したのがThe Stoogesです。そのガレージ色の濃いサウンドは、同じデトロイト出身のMC5と比較されることが多く、「パンクのゴッド・ファーザー」と称されています。

さて本作ロウ・パワーはイギー・ポップが1973年にイギー・アンド・ザ・ストゥージズ名義でリリースした最初のアルバムです。

サウンドはまさに「音の爆弾」。典型的な3コードのガレージサウンドです。殺人鬼の異名をとるドラマーのスコット・アシュトン、ベースのロン・アシュトンが叩きだす強烈なビートにカミソリのようなジェイムス・ウィリアムソンのギターが炸裂。そこにイギーのボーカルが乗ります。

最初本作ロウ・パワーを聴いたときは「こりゃ2~3回聴いて飽きるな」と想像してたんだけど、結局今も聴いてます。

それはやっぱり、イギー・ポップのボーカルの魅力に尽きると思います。

イギー・ポップのボーカルのボーカルは実に多彩です。ただギャーギャー叫んでるわけじゃないんです。

ジム・モリソン(イギーの最大のアイドル)のように低く囁くように歌うと思えば、狂犬のように叫んだりする。

この辺が「パンクのゴッド・ファーザー」たるゆえんだと思います。

人間性も多彩というか、いろいろな面を持っている人です。

ジム・モリソンの追悼コンサートでスタンダード・ナンバーの「いそしぎ」を泣きながら絶唱したかと思えば、ガラスの破片が散らばるステージの上を転げまわりながら歌い、意識不明になって病院に運ばれた、というエピソードがあります。

誰だって繊細さと大胆さは持ち合わせてはいますが、この人の場合、それが極端でボーカルにもそれが反映されているのだと思います。

何にしてもイギー・ポップはパンクを語る上で欠かせない存在です。

たくさんアルバムを出している人なので、どれから聴こう迷ってしまいますが、ますは本作ロウ・パワーから入るのをオススメします。

あと、聴く際にはくれぐれもボリュームにお気をつけください。

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