ロック

Free - Free Live!(1971)

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70年代UKのブルース・ロックバンドといえば、やっぱフリーだと思う。本作フリー・ライブ!は解散直前の最初で最後のライブアルバムとして、1971年にリリースされた。

まず1曲目の彼らのヒット曲All Right Nowで、ポール・コゾフのギターの調子が悪く、音が出なくなってしまう。

ボーカルのポール・ロジャースがなんとかフォローして、ようやくギターも音が出るようになる。しょっぱなからハラハラさせられる展開である。

フリーの音楽はかっ飛ばすブルース・ロックではなく、地に足の着いたミディアム、スローナンバーが多い。本作フリー・ライブ!でも粘っこいグルーヴが存分に楽しめる。

オーティス・レディングを崇拝するポール・ロジャースのブルージーな歌声。マーシャルのベース・アンプにレスポールで泣きのギターを鳴らすポール・コゾフ。地味だけどリズムをしっかり支えるサイモン・カークのドラミング。

そして、フリー・サウンドのカギを握っているのはベースのアンディ・フレイザーだと思う。

アンディは15歳の時にジョン・メイオールのグループに参加して、ミック・テイラーなどと共演していた天才ミュージシャンである。

本作フリー・ライブ!の重く、落ち込むようなリズムはアンディの才能によるものだと思う。特に本作でのI'm a Mover、Mr. Bigでのアンディのプレイは素晴らしい。

フリーはアメリカでは成功を収められなかったが、日本では人気のあるバンドだった。71年の初来日公演は今も語り草となっている。

僕の会社の上司が大のロック・ファンで、酔っぱらうとこの来日公演の話を何度もする。

おかげでセットリストまで暗唱できるようになってしまった。

上司はよくこの言葉を口にする「フリーは俺にとって演歌みたいなもんなんだよ」。

確かにフリーの音楽はどこか哀愁がただよっているし、日本人の心の琴線に触れるものがある。

遠い英国のバンドだけど、どこか身近に感じる。それが日本での大人気の要因なのかもしれない。

本作フリー・ライブ!のラストナンバーGet Where I Belongはスタジオ録音である。これが結構不評みたいだけど、アコースティックで素朴なメロディーを持つこの曲が僕は好きだ。

いずれにしてもフリー・ライブ!は英国きってのブルース・ロックの名ライブ盤であることは間違いありません。







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