ロック

Bjork - Vespertine(2001)

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本作ヴェスパタインはビョークの5作目の作品。2001年にリリースされた。

ビョークはこのアルバムの前に、映画「Dancer in the Dark」で主役のセルマ役を演じていた。この繊細な映画を観て、次の彼女のアルバムはどのような世界観を提示するのか、とても興味があった。

そしてリリースされたヴェスパタインはビョークの過去の作品の中で最も内向的な、そしてアンビエントな世界観を持つアルバムだった。前作のHomogenicが外向的なアルバムだったのと対照的だ。

ビョークは元来、理知的な人である。インタビューを読んでいると「この人本当に頭のいい人だな」と何度も思った。

おまけに完璧主義者である。彼女はボーカルだけではなく、プログラミングもやるし、レコーディング・メンバーやミキサーの選択、サウンド全体のディティールやビデオの内容、ジャケット・デザインなどのヴィジュアルワーク、はたまたTシャツのデザインまで、彼女1人で完璧にコントロールしている。

そんなビョークだからこそ「完璧な内向的アルバム」を作り上げることができたのだろうと思う。

ジャケットにもその内向性が現れている。ビョークのアルバムは顔写真を用いたものが多いが、本作では目をつむり、片腕で日差しを遮っている。

本作ヴェスパタインで聴かれるビョークのボーカルは、まるで神から与えられた歌を、再び神に捧げているかのように感じる。

バックにはオルゴール、ハープ、少年合唱団、ストリングスが配され、ビョークのボーカルと見事に一体感を醸成している。圧倒的なトータリティーだ。

ジャンルも時代も違うけれど、僕はビョークにジミヘンに近いものを感じる。ジミヘンのリフ、ソロは天から授けられたものとしか思えないと思うからだ。

このアルバムは「この曲がいい、この曲も好き」という次元のアルバムではないと思う。

1曲目のHidden PlaceからラストのUnisonまで、すべてがヴェスパタインという「曲」なのだろうと思う。

ヴェスパタインはロックとかジャズとかクラッシックとかのジャンルをとっくに超えている。強いて言うなら「ビョーク」というジャンルなのだろう。

とにかくビョークの中でも最高傑作です。彼女はアイルランド出身。雪の降る寒い夜に聴くのがおすすめだと思います。







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