ロック

The White Stripes - Elephant(2003)

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「あの娘っ子は、どうやら本物のドラムが叩けるようだな」とキース・リチャースに言わしめたザ・ホワイト・ストライプス。本作エレファントは彼らの4thアルバム。2003年にリリースされた。

ザ・ホワイト・ストライプスはMC5、The Stoogesを輩出したデトロイト出身の男女2人組である。ボーカル・ギターのジャック・ホワイトもフェイバリットアルバムにThe StoogesのFun Houseを挙げている。

だからと言って本作エレファントはただのガレージバンドではない。クラブで大ヒットしたSeven Nation Army、ライブのハイライトで演奏されるBlack Math、Ball and Biscuit、60年代バカラックのカバーI Just Don't Know What to Do with Myself、ジャック・ホワイトがギター1本で歌うバラードYou've Got Her in Your Pocketなど聴きどころが多いアルバムである。

確かに本作エレファントはシューゲイザーばりの轟音ナンバーが多いのは確かだ。しかしジャック・ホワイトはサン・ハウス、ロバート・ジョンソンなどのブルースの古典に70年代ロック、特にレッド・ツェッペリンの影響を混ぜ合わせ、ガレージの疾走感に乗せた。これは、ガレージ・リバイバルで登場してきた他のバンドと決定的に違う点だと思う。

また、ドラマーのメグも本作で大化けした。何しろスネア・ドラムの音抜けが抜群に良いのだ。そりゃキースも認めるって話になる。

本作エレファントは全米初めてのトップ入りを果たしている(全英では1位を獲得)。メタリカやリンキン・パークなどのヘヴィ・ロックがビッグ・セールスを叩きだしたアメリカで一気にアンダーグラウンドから駆け上がったザ・ホワイト・ストライプスは2003年の「顔」だったといえる。

ジャック・ホワイトはシンプルなコード進行に良質なメロディを乗せるのが上手い。これはストロークスにも共通するところだけど、There's No Home for You Hereなんかはその典型例だと思う。

ザ・ホワイト・ストライプスの存在は1stの時から知っていた。でもなかなか聴く機会がなくて、初めて買ったアルバムがこのエレファントだった。

聴く前は、完全なガレージサウンドを想像していたんだけど、このアルバムエレファントには色々な要素が詰まっている。特にジャック・ホワイトのギターだ。ガレージ・バンドの多くがリフもソロも勢いで済ませてしまうなか、ジャック・ホワイトのギターは60年代、70年代のロック・レジェンドへの尊敬の念を感じる。

だから、ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」にゲスト出演したジャックはあんなに緊張してたんだなあ、と妙に納得してしまう。

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