ロック

Guns N' Roses - Appetite for Destruction(1987)

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デビュー作にして最高傑作。ガンズ・アンド・ローゼズのアペタイト・フォー・ディストラクションは1987年にリリースされた。全米1位を獲得、今までにアメリカだけで1,800万枚、全世界累計では2,800万枚以上を売り上げているモンスター・アルバムである。

当時のLAの音楽シーンは「バット・ボーイズ・ロック」の時代だった。アルコール、セックス、ドラッグ、ロックン・ロールとやりたい放題のなかガンズ・アンド・ローゼズはシーンに現れた。

Welcome to the JungleのPVがMTVで流れ、誰もが「これはカッコ良すぎる」と人気に火がつき、アペタイト・フォー・ディストラクションは一気にチャートを駆け上がり、1位を獲得する。

こうしてガンズ・アンド・ローゼズは「バッド・ボーイズ・ロック」の頂点に立ったわけである。

It's So Easyで聴かれるアクセル・ローズの低音と伸びのあるハイトーンを使い分けるボーカリストとしての技量、スラッシュのダイナミックなギタープレイ。それは他のバッド・ボーイズ系のバンドよりも1歩も2歩も先を行っていたと思う。

アペタイト・フォー・ディストラクションがここまで支持されたのは古典的なパンク、ハード・ロックのイディオムに加え、Paradise Cityのドラマチックな楽曲の構成、Sweet Child o' Mineのような誰もが口ずさめる憶えやすいメロディーを持つ楽曲が収録されているからだと思う。

自分も10代のころ、このアルバムに夢中になった。完全にこのアルバムから10代特有のカタルシスを得ていたんだろうと思う。

アペタイト・フォー・ディストラクションは名盤と断言できる。はち切れんばかりの若さとエネルギーが渦巻いていて、今聴いても心がヒリヒリする。

しかし、そんなバッドなエネルギーは実は巧みにコントロールされていたのも事実だ。御存じの方も多いと思うけど、ガンズはデビュー前演奏がメチャメチャ下手だった。

そこで、レコード会社と事務所は彼らを囲い込み、猛練習させる一方で、デビューにふさわしくない悪行を正すのに大変苦労したそうである。

これはまるで猛獣と猛獣使いの関係に似ている。

その結果、彼らは人々が「ワイルドな夢」を託す対象となった。
90年代のグランジも現実逃避という意味で人々は夢を託したが、グランジの終焉を迎えた今のUSロックシーンでは人々はそんな誇大妄想を抱かなくなった。

もしかしたら、アクセル・ローズだけが、その妄想の中にいるのかもしれない。







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