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Arctic Monkeys - Whatever People Say I Am, That's What I'm Not(2006)

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ライブ会場で無料配布したCDがネットで話題になり「ダウンロード時代のロックバンド」として一気にメジャーに駆け上がったのがアークティック・モンキーズである。本作ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノットは彼らのデビューアルバム。2006年にリリースされた。

本作ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノットはブリット・アワードなどさまざまな賞を総ナメし、94年にオアシスが達成したイギリスでの最速売上記録を更新するなど、アークティック・モンキーズ はUKロックシーンで揺るぎない地位と評価を得た。

ボーカル・ギターのアレックス・ターナーも公言している通り、アークティック・モンキーズのサウンドはストロークスの影響を強く受けていると思う。特に全英1位を獲得した先行シングルI Bet You Look Good On The Dancefloorはジェットコースターに乗っているような高みに持っていかれる。

あと本作を聴いて強く感じたのはバンドの「ひたむきさ」だ。ただただ突っ走る。その疾走感がとても心地よいのだ。

じゃあよくいる新人のロックバンドじゃないかっていう話になりそうだが、曲のアレンジ、展開が巧く、手馴れている。この辺が本作が高い評価を受けた要因じゃないかなと思っている。

歌詞についてもアレックス・ターナーの書く詩はイギリスの「普通の生活」を題材にしたものが多い。そのおかげで、ふだんはロックに触れる機会のなかった人々を魅了することになる。オアシスの1stが強いメッセージ性を持っていたのと比べてみると面白い。

本作ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノットにはパンクもポップもロックンロールもジャズもヒップ・ポップのリズム感も特に枠を設けることなくアウトプットされている。

同時にアレックス・ターナーの言葉数の多いボーカル・ラインには良質の文学のように鮮やかに、そして刹那的にまた時にはロマンティックに描き出している。

「他の人とは違うところに、自分たちの居場所を作る」おそらく真摯な表現者なら誰でも抱く思いをアークティック・モンキーズは体現してみせた。それはほとんど奇跡と呼びたいほどに。

リリースから10年が経過した今でも色あせることにないアークティック・モンキーズのホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット。このアルバムには若い4人の情熱が宿っていると思う。







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