ロック

My Chemical Romance - The Black Parade(2006)

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マイ・ケミカル・ロマンスは米国ニュージャージー出身のパンク・バンド。本作ザ・ブラック・パレードは2006年にリリースされた彼らの3rdアルバムである。

本作は「死」をテーマにしたコンセプトアルバムである。「死がパレードとなって若者の患者のもとへやってくる」という物語を基調としている。

本作ザ・ブラック・パレードは一言で言うと「ジギー・スターダストのパンク・バージョン」だと思う。1曲目のThe Endなんてもろに「ファイブ・イヤーズ」だし。

「なんだよ、つまらなさそうだな。」と思ったそこのあなた、もうちょっと読んで下さい。このアルバム、大傑作なんです。

00年代のパンク・バンド特有のエッジの効いたギター。アコースティックのバラード、重層的なコーラス、ピアノやストリングスの隠し味等々、これらを自由に操りながら中期クイーンを思わせる楽曲のアレンジで壮大な物語を描いていく感じなのだ。

どの曲も粒ぞろいで一本調子でない上に、ボーカルのジェラルド・ウェイのボーカル・メロディも切れ味抜群です。

その中でも本作ザ・ブラック・パレードのハイライトは先行シングルのWelcome To The Black Paradeだと思う。2006年を代表するアンセムの1つと言っても過言ではないこのナンバーは「僕が子どもの時、父さんは言った。息子よ、大きくなったら傷ついた者たちの救世主になってくれるか?」という告白ではじまる感動的な組曲だ。

バンドって、いわゆる「大化けする作品」をそれぞれ持ってると思う。オアシスの「モーニング・グローリー」、ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」とか、そのバンドのターニング・ポイントになるアルバム。

本作ザ・ブラック・パレードもマイ・ケミカル・ロマンスのターニング・ポイントとなる作品だと思う。2ndまでの勢いはなくなったけど、どの曲も素晴らしいメロディーを持っていて捨て曲が1曲もない。

自分もマイ・ケミカル・ロマンスってよくいる「エモ・パンク」の1つに過ぎないと思っていた。どうせいつの間にかシーンから消えていくんだろうなって。

でもこのアルバム聴いて、自分がとんでもない勘違いをしてることを思い知らされた。よくここまで感動的な作品を作れたなって思う。

本作ザ・ブラック・パレードは「最近のパンク?全然興味ないよー」っていう人にこそ聴いてほしいアルバムです。絶対に後悔はしないと思うから。







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