ロック

Dexys Midnight Runners - Searching for the Young Soul Rebels(1980)

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デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズは英国バーミンガム出身のバンド。本作Searching for the Young Soul Rebelsは彼らの1stアルバム。邦題が「若き魂の反逆児を求めて」。直訳すぎるだろ!とツッコミを入れたくなる。

本作Searching for the Young Soul Rebelsは1曲目の導入部分が実にカッコいい。ラジオにチューニングを合わせる。聴こえてくるのは、ディープ・パープル、セックス・ピストルズ、スペシャルズ。そこに「焼き尽くせ」の一言で1曲目のBurn It Downがはじまる。
実にカッコよろしいオープニングである。

気合の入ったホーン・セクションにグルーヴィーなハモンドオルガンが全編にフューチャーされ、そこにケビン・ローランドの今にも泣きだしそうなボーカルが乗る王道のスタックス・ソウルサウンドが楽しめる1枚。

しかし、長いこと音楽聴いてきたけど、ケビン・ローランドほど「濃い」ボーカリストにはそうそう出会えるものではない。人によって好き嫌いがハッキリ分かれるボーカリストだと思う。

特にバラードナンバーはもう嫌になるくらい「濃い」のだ。飲みの席で上司の過去の栄光話を聞かされている気分になる。

だけど、今もこうして聴き続けているということは、きっとケビン・ローランドという人は「憎めない愛すべき上司」なのだろうと勝手に決めている。

本作Searching for the Young Soul Rebelsは全英1位を記録したGeno、渋いインストナンバーThe Teams That Meet In Caffs、先ほど書いた嫌になるくらい濃いバラードナンバーI'm Just Looking、I Couldn't Help If I Tried、キャッチーなSeven Days Too Longなど、聴き手を飽きさせない作りになっている。

それにしても本作Searching for the Young Soul Rebelsは「男臭いアルバム」である。やっぱりケビン・ローランドがバーミンガムのバリバリのワーキング・クラス出身だからだろうか。いまどきの若い女子は聴くべきじゃないとは思う。まあ、聴かないとは思うけど。

しかし、なぜかクセになるアルバムである。考えてみると、デビュー作でここまで完成度の高いソウルアルバムを作るのは凄いことだと思う。渋谷陽一氏もこのアルバムを絶賛してたのも分かる気がする。

デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズは続く2ndアルバムToo-Rye-Ay(邦題:女の泪はワザモンだ!)収録の「カモン・アイリーン」で全米1位を勝ち取ることになるが、この1stアルバムも捨てがたい味がある。

しかしケビン・ローランドは今何をしてるんだろう。ネットで調べても情報が出てこないんだよね。どっかイギリスの小さなクラブとかで歌ってくれてたらうれしい。

そんなわけで、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズのSearching for the Young Soul Rebels、中古CDショップで見かけたら拾ってやって下さい。きっとケビン・ローランドも喜ぶと思います。







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