ロック

Pulp - Different Class(1995)

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本作コモン・ピープル(原題:Different Class)は英国のバンド、パルプの2ndアルバム。1995年にリリースされたこのアルバムは全英No.1に輝き、10日間でプラチナム・セールスを達成、英国内だけで120万枚のセールスを記録した。

パルプはリーダーのジャーヴィス・コッカーを中心に1978年に結成されたが、全く売れず、10年以上の下積みを経てようやく本作コモン・ピープルで栄光をつかんだ。良かったなあと心から思う。

この時期のUKシーンの主役はやっぱりオアシスとブラーだった。そんな中でこういう苦労人バンドが注目されたのは、ある意味奇跡と呼んでもいいのかもしれない。

本作コモン・ピープルは大ヒットしたCommon People、Disco 2000を含む全12曲。他の曲も良いメロディーを持った曲が多く、全英No.1になったのもうなずける。

ところがこのバンドパルプのジャーヴィス・コッカー、かなりの変わり者である。ステージでは意味不明なクネクネ踊りをしながら歌うわ、しまいには1996年、ブリット・アウォーズでマイケル・ジャクソンのパフォーマンス中に乱入し、彼に向かって尻を突き出したあげく、叩いたことでボディガードに捕まり、警察から取り調べを受けたりしている。

このハプニングで、ジャーヴィスは激怒したマイケルのファンから苦情・抗議を受けたが(当たり前ですよね。相手は天下のマイケル様なんだから)、後に「あれは、周囲に対してまるで神のような振舞いをしていたマイケルに対する抗議だった。」とコメントしている。

そんなジャーヴィスだけど、何故か憎めない人物である。やっぱり本作コモン・ピープルが優秀なアルバムなのと、苦労人だと思うと何故か許せてしまうんである。

本作コモン・ピープルは誰も指摘してないけど、ヴェルベッツの影響があると自分は思っている。ジャーヴィス・コッカーのボーカルにルー・リードを感じるし、世間ではグラム・ロック寄りのサウンドと言われているけど、曲調にヴェルベッツの美しさを感じる。

確かに、ジャーヴィス・コッカーのボーカルはデヴィット・ボウイに近いことも否定はできないけど、1985年ころのシングル集Masters of Universeなんか聴いていると、もろに「シスター・レイ」みたいな曲も入ってるし。

ちなみにこのMasters of Universe、とんでもなく暗いアルバムです。決してオススメできる作品じゃないけど、そういう暗い80年代を経てようやく明るい場所に出ることができたジャーヴィス・コッカーに素直に「おめでとう」と言ってあげたいアルバムが本作コモン・ピープルです。







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