ロック

The Velvet Underground - White Light / White Heat(1968)

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ホワイト・ライト/ホワイト・ヒートは1968年にリリースされたザ・ヴェルベット・アンダーグラウンドのセカンド・アルバム。ファーストアルバムからニコとアンディ・ウォーホルが離れ、実質的にルー・リードとジョン・ケイルが「本当にやりたい事」を結実させたのが本作ホワイト・ライト/ホワイト・ヒートである。

本作ホワイト・ライト/ホワイト・ヒートは完全にドラッグで「あっちの世界」に行ってしまったアルバムだと思う。全編を通して爆音で鳴り響くルー・リードのファズ・ギター、フリーキーな演奏。

ホワイト・ライト/ホワイト・ヒートは前作にあったアヴァンギャルドで混沌として暗いイメージを拡大した作品と言われるが、自分の場合は思っていたよりとっつきやすいアルバムだという印象を持っている。

歌詞もドラッグや倒錯した性がモチーフとなっている。それがタイトル曲White Light/White HeatやSister Rayなのだけれど、この2曲には多くのカバー・バージョンが存在する。

本作ホワイト・ライト/ホワイト・ヒートのハイライトはやはりSister Rayだといこうことには誰も異論はないと思う。17分以上にわたって繰り広げられるインプロヴィゼーション。ジョン・ケイルのオルガンは歪みきっており、ルー・リードのファズ・ギターが炸裂する。

この曲を改めて聴いてみると、ルー・リードとジョン・ケイルの確執が音に現れた印象を受ける。圧倒的な緊張感である。

それでもSister Rayが「曲」として見事に成立しているのは、やはりジョン・ケイルの技量によるものだと思う。

特筆すべきはルー・リードのリズム・ギターだ。後半になるに従って、存在感が増してくるリズム・カッティング。どうしてもファズ・ギターの方に耳が行ってしまいがちだけど、このルー・リードのカッティングは凄まじい。

本作のリリース後、ジョン・ケイルはヴェルベッツを脱退してしまうので、本作ホワイト・ライト/ホワイト・ヒートはオリジナルメンバーで制作された最後のアルバムということになる。

そして、Sister Rayのようなインプロヴィゼーションは少なくともスタジオ・アルバムでは聴かれなくなる。

本作はヴェルベッツのファンにとって「踏み絵」のようなアルバムだと思う。確かにファーストで聴かれたような美しいメロディ・ラインを持った曲は1曲もない。

だが、自分はこのホワイト・ライト/ホワイト・ヒートこそヴェルベッツの最高傑作だと思う。これほどまでに緊張感を持ったアルバムは本作を置いて他ないと思うからだ。







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