ロック

Brinsley Schwarz - Surrender to the Rhythm(1991)

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ニック・ロウほどUKロック・シーンで過小評価されている人も珍しい。もともとパブ・ロックの人脈で語られるべき人なんだけど、特に日本ではパブ・ロックというとドクター・フィールグッドのイメージが強いので「ニック・ロウ?誰それ?」状態に陥ってしまう人も多いと思う。

ましてや、今回紹介するブリンズレー・シュウォーツというバンドなんて、ほとんど知らない人が多いと思う。残念だけど。なので、できる限りその魅力に迫っていきたいと思っています。

本作サレンダー・トゥ・ザ・リズムはブリンズレー・シュウォーツが活動していた70年から75年までの編集盤で1991年にリリースされました。

音楽的カントリーをベースにR&B、スワンプを取り込んだロックン・ロール。典型的なパブ・ロックのサウンドです。

で、演奏もニック・ロウのギター・ボーカル、ベースにドラム、キーボードと必要最小限の編成で音も見事なまでにスカスカです。

だけど、曲がいい。サレンダー・トゥ・ザ・リズムにはシンプルだけど良質なメロディーを持った曲が多数収録されています。

特にこの時期にニューオーリンズものを取り上げたり、テックス・メックス風にアプローチした曲もあったりするところに、ニック・ロウのセンスの良さを感じます。

ブリンズレー・シュウォーツ解散後、ニック・ロウはデイヴ・エドモンズとロック・パイルを結成します。76年から81年までの約5年間ロック・パイルで活動しますが、その間に残したスタジオ・アルバムはたった1枚だけ。このアルバムも名盤です。

ロック・パイル解散後はソロとして地味だけど良質なアルバムをマイペースでリリースしていきます。

そんなニック・ロウですが、1992年にとんでもない転機が訪れます。ブリンズレー・シュウォーツ時代の名曲「ピース・ラヴ・アンド・アンダスタンディング」が映画「ボディー・ガード」にカーティス・スタイガーのカバーで取り上げられ、一躍ニック・ロウは億万長者になってしまうんです。

でも、ニック・ロウの生活スタイルは相変わらずで、地道なライブ活動を中心に行い、エルヴス・コステロとアトラクションズの復活劇に力を貸したりして過ごしています。

本作サレンダー・トゥ・ザ・リズムは確かに地味なアルバムではありますが、ニック・ロウの大らかな人柄がそのまま曲になったような、良質な「歌」が多数収録されている名盤だと思っています。

未聴の方は是非ブリンズレー・シュウォーツの音楽に耳を傾けてみて下さい。きっと、ほっこりした気分になれると思います。







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