ロック

Elvis Costello & The Attractions - Get Happy!!(1980)

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エルヴィス・コステロの4作目となるゲット・ハッピーは1980年にリリースされた。収録曲は20曲。48分におよぶ大作である。収録曲は長くて3分。「ポップの玉手箱」みたいなアルバムだ。

本作ゲット・ハッピーはコステロが「原点回帰」したアルバムであると思っている。自身のルーツであるビートルズ、R&Bなどのシンプル・イズ・ベスト路線に戻ったのが本作ゲット・ハッピーが成功した要因じゃないかと思う。

エルヴィス・コステロはイギリス人とアイリッシュのハーフである。雑誌のインタビューで読んだんだけど、「日本に来てテレビとかから流れてくる音楽を聴いているとペンタトニック・スケールの曲が多いね。アイルランドの音楽もそうなんだ」と語っている。

この辺のエルヴィス・コステロの作曲意識みたいなものが、日本での人気の要因なんじゃないかと思ったりする。

本作ゲット・ハッピーのメロディーも耳にすんなりと入ってくる。ビートルズを意識した3拍子の楽曲や、ちょうどスペシャルズのプロデュースを終えたばかりなのでその影響なのかスカ、ドラマティックなナンバーもあり、さまざまなスタイルの曲が収録されている。

本作ゲット・ハッピーで特筆すべきはアトラクションズの成熟した演奏だと思う。特にブルース・トーマスのベースは凄いと思う。メロディーに寄り添うように縦横無尽に動き回るベースラインには脱帽する。ピート・トーマスはブルースと息の合ったタメの効いたドラミングでバックアップしている。

エルヴィス・コステロほど、あからさまに内面の葛藤をさらけ出してきたアーティストは珍しいと思う。大変な才能の持ち主であるにもかかわらず、いつも苦悩しているような印象すらある。

素晴らしい作品を発表したと思ったら、満足していないみたいな事を平気で言ったりする。一体何を考えているのか、いろいろと考えさせられる人である。

それに仕事量がハンパではない。通常のアーティストより倍以上のオリジナル・アルバムをリリースし、アルバム1枚あたりの収録曲も通常とは比較にならないほど多い。

おまけにスペシャルズ、ポーグスなどのプロデュースもこなしている。圧倒的な仕事量である。

そんな多くの仕事量の中でも本作ゲット・ハッピーは初期エルヴィス・コステロの代表作であり、名盤だと思います。







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