ロック

The Stranglers - All Live and All of the Night(1988)

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ザ・ストラングラーズのライブ盤、オール・ライヴ(原題:All Live and All of the Night)は1988年にリリースされた。

ピストルズ、クラッシュ、ダムドにジャムとストラングラーズを加えると、いわゆる「ロンドン5大パンク・バンド」がそろい踏みするわけだが、ストラングラーズは他の4つのバンドとは違う要素を持っていた。

まず、メンバーの学歴が高く、年齢もデビュー時に30歳を超えていた。サウンドも他の4つのバンドがギターが全面に出ているのに対し、ストラングラーズはキーボードが全面に出ている。どちらかというとパンクというよりも、ニューウェイブを先取りしていた部分もあったと思う。

また、23枚のシングルと17枚のアルバムをトップ40に送り込むなど、パンクシーンから現れたバンドとしては最も成功したバンドの1つと言える。

まず冒頭のNo More Heroesである。英雄不要論を掲げたこの初期の代表曲のキーボードにはドアーズを感じる。

続くWas It You?はホーン・セクションが強烈な嵐のように降り注いでくる。ヒュー・コーンウェルのボーカルも熱い。

前曲Was It You?とメドレー形式で初期の代表曲Down in the Sewerへライブは進行していく。ヒュー・コーンウェルのボーカルも野獣じみていて荒々しい。また観客とのコール&レスポンスも迫力がある。エンディング前のジャン=ジャック・バーネルのゴリゴリとしたベース音が最高にカッコいい。

「今日は21000個のコンドームを用意してあるぜ」というMCの後はAlways the Sun。幻想的なメロディーを持つミディアム・ナンバー。ヒュー・コーンウェルのボーカルが曲調によく合っている。幻想的なフレーズを使ったギター・ソロも良い。本作オール・ライヴで一番好きなナンバー。

Golden Brownは3拍子のマイナ・ーキーの楽曲。キーボードがリズミカルに曲を盛り上げている。

North Windsも同じくマイナー・キーの楽曲。タイトル通り、北風に吹かれているような悲しげなメロディーが響き渡る。キーボードソロが楽曲の魅力を際立てている

European Femaleはヴェルベッツの影響が窺がえる1曲。囁くように歌うボーカルが印象的だ。

Strange Little Girlもマイナー・キーの楽曲。この曲にはドアーズを感じる。ドアーズのセカンドに入っていそうな曲だ。

続くNice 'N' Sleazy、Toiler on the Seaは初期の傑作「ブラック・アンド・ホワイト」からの選曲。重戦車のようなベース音が初期のライブを彷彿させる。この曲もホーン・セクションの迫力が凄まじい。ヒュー・コーンウェルのボーカルも攻撃的だ。

Spainはジャン=ジャック・バーネルのベースで始まるが楽曲。ヒュー・コーンウェルの言葉数の多いボーカルが突き刺さってくる。

オール・ライヴのラストを飾るのはLondon Lady。初期の代表曲だ。早急なビートにヤラれる。ヒュー・コーンウェルのボーカルも激しい。ギター・ソロも荒々しい。

「グッド・ナイト」と一言だけヒュー・コーンウェルがいい残した後、始まるのがThe Kinksの「All Day and All of the Night」のスタジオカバーだ。これが強烈にカッコいい。本作オール・ライヴでシングルが切られたのはこの曲のみで、全英7位を記録した。

本作オール・ライヴは初期から80年代後半の代表曲が網羅されていて、ベスト盤としても聴くことができる。ライブの名盤だと思います。







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