ロック

Lonnie Donegan - The Collection(1957)

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プレスリーの大ヒットに沸きかえった50年代のアメリカだが、イギリスではちょっとアメリカとは違った変遷を経てロックン・ロールが若者の生活に浸透していくことになる。

イギリスでは当時「スキッフル」と呼ばれる音楽が大ブームだった。スキッフルというのは、トラディショナルなデキシー・ジャズのようなもので、アメリカ南部のブルースとフォークが合体したような音楽だった。

編成は至って簡単。ギター2本を中心にあとは手製の楽器があれば足りた。例えば手製の箱を叩いたり、ウォッシュボードを擦ったりしてリズムを取ったりといった具合である。

そしてそのスキッフルのヒーローが今回紹介するロニー・ドネガンである。ロニー・ドネガンは「ロック・アイランド・ライン」を英国で大ヒットさせた。本作The Collectionは「ロック・アイランド・ライン」を含む編集盤である。

スキッフル・ブームのおかげで英国のあちらこちらにスキッフル・バンドが登場した。何しろ簡単だったからね。イギリス人のDIY精神はパンク以前のこんな昔から根付いていたと思うと驚きである。

ビートルズの前身バンド、クォーリーメンも元々はスキッフル・バンドだった。しかも本作The Collectionで聴かれるサウンドはアメリカのR&R,R&Bが原型になっている。当時のアメリカではR&Bは「レイス・ミュージック」と差別されていたのに対し、イギリスの若者は自然にR&Bを受け入れることができた。ロニー・ドネガンの功績は大きいと思う。

やがて、ビートルズを中心とするマージー・ビート勢が、ストーンズを中心とするブリティシュ・ビート勢が、競ってR&Bやブルースなどの黒人音楽を取り上げることになる。

ロニー・ドニガン本人も自分の演っている音楽がまさかこんなに大きなな影響をロック史に残すことになるとは思ってもいなかったと思う。

だが、本作The Collectionのメロディーを良く聴いてみると、例えばセブンスの音が使われていたり、ブルー・ノートが使われていて、単なるフォークソングではないブルースの基礎を認めることができる。

アメリカのR&RとイギリスのR&Rの橋渡しをしたロニー・ドネガンという存在と功績があったことは忘れたくないと思う。







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